開運とか運がよいとか何気に使っていますが、それらはどういう状態を表すのでしょうか?
この『運』が人にもたらす影響はどんなものなのでしょうか?
何かを成し遂げるとき、人はその目標に向かい努力なり行動なりをします。
けれども、最後の1歩で『運』がなかったら成果や結果は出ないようです。
運命論者でなくとも、大事故にあったときに奇跡的ともいえる状況で助かれば、
『運がよかった!』
という人は多いでしょう。
また、逆に超安全だと思われていたことでその方だけが不幸に出会えば
『運がなかった』
『運が悪かった』
と感じる人は多いでしょう。
ここでひとつ興味深いアンケート結果があります。
本田健さんの著書『普通の人がこうして億万長者になった』に書かれていますが、億万長者の人生に見られる特徴で彼らはこう答えています。
◎好きな事・得意な事・喜ばれる事を仕事にする事
◎誠実な事・健康な事
◎運がいい事
そう、多くの億万長者の方は、自分の成功の要因の1つに『運がよかったこと』をあげています。
そして、同著には
『アメリカには、ミリオネア(一億円以上の資産家)にはいないが、ビリオネア(1000 億円以上の資産家)には必ずお抱えの占い師がいる』
とあります。
いかに『運』を味方につけることが凄まじいかわかる一節ですね。
『運がいい』ということは、「運に依存して頼り切る・・・」という意味はなく、積極的に「運がよくなるように」かつ「運を活用する」というニュアンスが多くこめられているようです。
変えられない『運』と自分で創る『運』
この『運』の中には、先天の運・宿命ともいいますが、生まれた瞬間から変えられない『運』があります。
性別・生年月日・生まれた場所・家(両親)・初めてつけられた名前などです。
これらは後から変えられることなく、まさに命が宿った瞬間に定まるものです。
もって生まれた『運』の1つですね。
これらの本質に実は良い悪いはなく、「あなたがどう活用するか?」にかかってきます。
生年月日のホロスコープが難しいアセペクトを描こうが、姓名判断で凶数が多かろうが、それら一見マイナス要因に見えることが人生においては強烈なスパイスとなり、自らを大きく成功させていっている事例は数多くあります。
ナイフも使い方しだい、ということですね。
なので、私はこうした宿命ともいえる情報からのメッセージを知ることは、自分の持つ才能を知ることでもあると思っています。
例えば手相は、その先天運といまから述べる後天運の両方を描き出すとても優れた鑑定技術の1つだと思います。
そして、自分で創る後天の『運』、これを『運命』ともいいます。
命を運ぶと書きますね。
実際、自らの命を運び、歩む先は多くの人が決めてきています。
そのときに、ゆっくり歩いていくのが幸せと感じるのか、自動車に乗って駆け抜けるのが幸せと感じるのか、電車に乗ってお任せで向かうのが幸せと感じるのか、それは人さまざまです。
これらを、先天の運を存分に活用しつつ、後天の運を見方につけて自分が「幸せ」と感じるよう日々歩んでける、つまり自分が望む世界と調和し、自分のもつ先天の運ともいえる「才能」を存分に発揮している人が「運がよい」といえると思います。
つまり「先天の運」と「後天の運」を足した結果の状態が今の「運」なのですね。
「運をよくしたい」というのであれば、まずは「先天の運」を知り、自分の持つ才能を知る。
その上で、それらが最大限に生かされるように、つまりこの世界と調和し整うように「後天の運」を積極的に活用して幸せになっていくことが「開運」なのだと思います。
後天の運は大きく3つに分けられる
その後天の運には大きく3つあり
◎天の運・・・時の運ともいます、いわばタイミングですね。
◎地の運・・・環境や物、方位がもつ運。方位学(九星気学)はこれをよくするもの。
◎人の運・・・人が持つ運。人とのかかわりの運でもあり、自らが引き寄せる運もここに入る。
と分けられます。
これらをあくまで『自分が主体』となって活用するのが大切だと思います。
この世界では多くの体験をし、感情を震わせ、宇宙に豊かな彩りをもたらせるため、たった一人の存在としてここに存在しているわけですから、『あなた』が主であり、運が主ではないのです。
すべての「運」はあなたが幸せになるための道具として必要なものはすべてそろえられています。
それらを知るお手伝い、活用する方法をアドバイスするのが占い師のお仕事でもあり道を決め歩み幸せになるのは「あなた」自身です。
『凶とでたのでやめておこう・・・』
とかではなく、いかに運を見方につけるかという観点で活用するのが大事で、
『どうやってマイナス面をプラスとするか』
『禍い転じて福となすにはどうするのか』
と、ピンチをチャンスに変えていくための方法論だと捕らえて活かしていくのが「開運」だと私は考えています。
実際、起こることすべてがチャンスと背中合わせなのでしょうね。